無料で独自ドメインメールアドレスを作ってみる
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#Domain #Mail

自分でメールサーバーを建てずに、独自ドメインでメールを送受信してみます。
無料プランを使用しているので制限があります。(ImprovMXでの受信は一日500通まで、SendGridでの送信は一日100通まで)


必要なもの

  • 独自ドメイン(freenom等の無料ドメインでもできますが非推奨)
  • ImprovMX のアカウント(CloudflareのメールルーティングでもOK)
  • SendGrid のアカウント(GmailのSMTPサーバーを使う場合は不要)
  • Gmailアカウント

1. 受信をできるようにする

ここではImprovMXを使います。(Cloudflareのメールルーティングが使える場合はそちらでもOKです)

こちら でアカウントを作成します。
ログインできたら、Add new domainで独自ドメインを追加し画面の指示に従ってDNSレコードの追加をします。

DNSレコードの追加はネームサーバーによって異なるので省きます。
追加できたらエイリアスの追加をします。

alias

FOWARDS TOの前には受信したいアドレスを入力します。(例:example@example.com)
FOWARDS TOの後には転送先のGmailアドレスを入力します。

ここで複数登録することもできます。
試しにエイリアス登録したアドレスにメールを送信し、転送先で受信できればOKです。

Cloudflareのメールルーティングを使った場合のやり方

2022/01/20追記

DNSでCloudflareを使う必要があります。

まず使いたいドメインのダッシュボードに移動し、メールアドレスに移動します。

cf

まだ使えるようになっていない場合は下のような画面になるので、アクセスを要求しますをクリックします。(使えるようになるまで時間がかかります。)

cf2

使えるようになっていると下のような画面になるので、レコードを自動的に追加するをクリックします。

cf3

レコードが追加されたらアドレスを作成をクリックし、左側に受信したいアドレス、右側に転送先のGmailアドレスを入力します。(初めて追加した転送先の場合は転送先に確認メールが送信されます。)

同じ手順で複数のメールアドレスを追加することができます。

cf4

試しに登録した独自ドメインメールアドレス宛にメールを送信し、転送先に届けばOKです。

2. 送信できるようにする

ここではSendGridを使います。

こちら でアカウントを作成します。
ログインできたら、SettingsSender AuthenticationDomain Authenticationで先程の受信できるようにしたドメインを登録します。
ここでもDNSレコードの追加があるので画面の指示に従って行います。
ドメインの登録が完了したらSettingsAPI KeysCreate API Keyで、適当な名前をつけてFullAccessを選択し、Create & Viewをクリック。

ここでAPIキーが表示されるので必ずメモします。(※後から表示はできません)

次にGmailにログインします。

右上の歯車マークを押し、すべての設定を表示をクリック。
アカウントとインポートタブに移動し、他のメールアドレスを追加をクリック。

gmail-a

追加するメールアドレスを入力してください。と表示されるので、先程設定したアドレスを入力します。
名前の部分は送信相手に表示されます。
エイリアスとして扱います。のチェックは外します。

gmail-add

次に、SMTPサーバーの設定をします。

SMTPサーバーはsmtp.sendgrid.net
ユーザー名はapikey

パスワードは先程メモしたAPIキーを入力します。
他の部分はそのままでOKです。

gmail-add2

アカウント追加をクリックすると、下のような確認メールが届きます。

gmail-add3

確認メールのリンクをクリックするとアドレスの追加が完了します。
追加できていれば、メール作成画面の差出人に追加されています。

gmail-add4

GmailのSMTPサーバーを使う場合

2022/01/26追記

こちら の方法を使います。

まず、こちら からGoogleアカウントの二段階認証を設定します。
次に、こちら からアプリパスワードを設定します。(アプリを選択ではメール、デバイスを選択で使っている端末を設定します。)
ここで表示されたパスワードは必ずメモします。

次にGmailにログインします。

ここから先は先程の手順 とほぼ同じで、メールアドレスを追加する画面まで行きます。
ここでもエイリアスとして扱います。のチェックは外します。

gmail-add

SMTPサーバーの設定ではsmtp.gmail.com
ユーザー名はGoogleアカウントのログインに使ってるGmailアドレス
パスワードは先程設定したアプリパスワードを設定します。
アカウントの追加をクリックした後は同じです。

3. 独自ドメイン宛のメールをラベル分けする

このままでは、Gmail宛のメールと独自ドメイン宛のメールは一緒になってしまうのでラベル分けします。

Gmailの右上の歯車マークを押し、すべての設定を表示をクリック。
フィルタとブロック中のアドレスタブに移動し、新しいフィルタを作成をクリックします。

gmail-filter

Toにドメインを入力して、フィルタを作成をクリックします。

gmail-filter2

ラベルをつけるにチェックを入れ、 右のプルダウンメニューから新しいラベル...をクリックしラベルを作成します。
下の画像ではexample.comというラベルを選択しています。
できたらフィルタを作成をクリックします。

gmail-filter3

左側にラベルが表示されるので、独自ドメイン宛のメールはそこに表示されるようになります。

gmail-label

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