こちらのサイトを参考にしました。
WAL-GでオブジェクトストレージにPostgreSQLをバックアップしよう
MastodonのPostgreSQLのDatabaseをWAL-Gでオブジェクトストレージにバックアップ
WAL-G で PostgreSQL の Backup や Replica 作成
環境
OracleCloudのA1インスタンス
Ubuntu20.04LTS
PostgreSQL12
Misskeyのデータベースをバックアップします
1. WAL-Gをインストールする
ここ
からバイナリをダウンロードして/usr/local/binに配置
ARM64向けはないのでここ
を参考にビルドする
実行権限を付与する
2. 環境変数の設定
上記のサイトを参考に/usr/local/binにwal-g.shを配置
オブジェクトストレージを使用するので次のように書き込む
#!/bin/bash
export AWS_ACCESS_KEY_ID=""
export AWS_SECRET_ACCESS_KEY=""
export AWS_ENDPOINT="https://s3.example.com"
export WALG_S3_PREFIX="s3://backetname/"
#export AWS_S3_FORCE_PATH_STYLE="true"
export PGPORT="5432"
export PGHOST="/var/run/postgresql"
export WALG_COMPRESSION_METHOD="brotli"
exec /usr/local/bin/wal-g "$@"
AWS_S3_FORCE_PATH_STYLE
はオブジェクトストレージのURLの形式がhttps://s3.example.com/backetname
のようになってる場合に設定する
sudo chmod +x /usr/local/bin/wal-g.sh
必ず実行権限を付与する
3. フルバックアップしてみる
sudo -u postgres wal-g.sh backup-push /var/lib/postgresql/12/main
これでオブジェクトストレージにフルバックアップされる
wal-g.sh backup-list
これでバックアップができていれば成功
4. 差分バックアップの設定
/etc/postgresql/12/main/conf.d/archive.confを作成し次のように書き込む
archive_mode: on
archive_command: '/usr/local/bin/wal-g.sh wal-push %p'
archive_timeout: 60
wal_level: replica
restore_command: '/usr/local/bin/wal-g.sh wal-fetch "%f" "%p"'
ここでは60秒間隔で設定した
sudo systemctl restart postgresql
tail -f /var/log/postgresql/postgresql-12-main.log
エラーが出ずにバックアップできていればOK
5. 定期的にフルバックアップする
ここではcronを使用する
sudo -u postgres crontab -e
ここに書き込む
0 3 * * * /usr/local/bin/wal-g.sh backup-push /var/lib/postgresql/12/main/ ; /usr/local/bin/wal-g.sh delete retain 7 --confirm
ここでは毎日深夜3時にフルバックアップと古い物を削除(7個残す)するようにした
リストア
別マシンでバックアップ元と同じバージョンのPostgreSQLをインストールする
1. WAL-Gをインストールし設定ファイルをコピーする
バックアップ設定時と同じようにインストールしwal-g.shを/usr/local/binに配置する
2. クラスタの作成
クラスタを作成してデータディレクトリを空にする
sudo su - postgres
pg_createcluster 12 test
rm -rf /var/lib/postgresql/12/test/*
exit
3. 設定ファイルの編集
必要に応じて/etc/postgresql/12/test/postgresql.confの編集をする
4. 差分復元コマンドの設定
/etc/postgresql/12/main/conf.d/restore.confを作成し次のように書き込む
restore_command: '/usr/local/bin/wal-g.sh wal-fetch "%f" "%p"
5. リストアする
次のコマンドで最新のフルバックアップをリストアする
sudo -u postgres wal-g.sh backup-fetch /var/lib/postgresql/12/test/ LATEST
次のコマンドで最新の差分を復元しクラスタを動かす
sudo -u postgres touch /var/lib/postgresql/12/test/recovery.signal
sudo systemctl start postgresql@12-test
正常に復元できればrecovery.signalが削除される
※クラスタの削除はsudo -u postgres pg_dropcluster 12 test --stop